elf MOTO 4 TECH 10W-50

FTR223(2000年式)に、この四月にelfのMOTO 4 TECHの10W-50を入れてみた。これまで通年ワコーズのプロステージSの10W-40でなんにも問題は起きていなかったが、コロナの影響で真夏の昼間にバイクで顧客のところに行くことを考えると、もう一段硬いオイルにしたかったからだ(これまで夏は夜にしか走ってなかった)。また、FTRも23,000キロを超え、ゆっくり運転しているとは言えダメージも蓄積してくる頃だろうから、オイルも保護力の高いものにした方が良いだろうと思ったのだった。elfに載っているチャートを見て、ストリート向けより一段レース向けでエンジン保護性能の高いオイルであるMOTO 4 TECHに決定。1Lで2,052円。

その後、九月までの五ヶ月間で1,284キロ走行した。その結果、二度とelfのオイルは入れない、と感じた。

まず、入れた直後からギアがスムースに入らない。FTRのエンジンは223しかないのに、1600のアメリカンみたいにシフト時の音が大きい。ニュートラルから1速に入れるときにパッコーンと鳴り響く。その後のシフトアップも同様。10W-50ってこんなに硬いの? と思いながら、きっと油膜が厚くエンジン保護になっているのだろうと思うようにしていた。しかし、八月に入り日中の最高気温が35度を超え出した頃にシフトフィーリングが急に柔らかくなり、さらにニュートラルに入りにくくなった。まだ数百キロしか走っていない試乗車と同じく、踏めど上げど1と2の間を行ったり来たりしてニュートラルに入らない。プロステージSを入れていた頃は、足に伝わる感覚でニュートラルに入ったことが確実に分かったので、ニュートラルランプを見る必要がないほどシフトは正確であった。それがelfを入れた今では、信号で止まるたびにニュートラルランプを確認しながらちまちまとギアを動かす必要がある。

そもそもプロステージSは、たかだか1,300キロでこんなにフィーリングが変わることはない。elfは昔からのオイルメーカーなので、プロステージSより高い値段で耐久性重視のオイルでこんなひどいことになるとは思いもよらなかった。ただし、燃費は26km/L前後で変わっていない。

もしかしたら、オイルとは別の何かの原因により、FTRのエンジンが不調になったのかもしれない。これを切り分けるにはプロステージSに戻す必要がある。だが、FTRのエンジンオイル量は1L、交換時は0.8Lが規定量である。つまり2割のオイルは残るわけだ。となると、elfのオイルがなくなるまで2回はオイルを交換しないと安心できない。FTRにかわいそうな思いをさせてしまったので高級なオイルを入れたいことと、同じ硬さの10W-50で絶対に間違いのないもの、かつ短期間で交換するので(冬にはプロステージSの10W-40かウルトラG3の10W-30にする予定)、多少はレスポンス重視でもよい。というわけで、4CT-Sにした。

さて、4CT-Sでどう変わるか。elfはどれだけ汚れているのか(あるいは汚れていないのか)。楽しみである。最後に、同じくelfにあまりいい印象を持っていない方のYouTubeを紹介しておく。